日本の外交について。中国やアメリカ・・・に関する記事
質問
日本の外交について。中国やアメリカに振り回されっぱなしの日本外交ですが、もっとインドやEUにくっついちゃえばいいと最近思います。日本の防衛も日米安保があるんで、いいなりになる原因ですが、スイスから民間防衛を習って、9条維持して、日米安保なんて将来的に廃棄の方向で。日本ほど民間防衛の考えが必要な国は他に無いのでは?外交力をつけたいからと言って核を持つのは嫌です。でも、9条を守れと言っているだけでなく、民間防衛を徹底して欲しいと思います。そういった点ではスイスとも仲良くなれそうです。日本にはなんか、アメリカ付きの日本という風に見られがちですが、アメリカのフィルターをはずして、中国とも対等に外交できる、本当の意味での日本の独立を達成するには、上記のような事を提案します。インドとももっと早くから親密に外交政策を打って欲しかったと思います。
回答
国民皆兵制のスイスを見習ってという考えは面白いと思います。また、ドイツ・ノルウェー・スウェーデンも徴兵制があります。しかし、これらの国が軍事的脅威を他国から受けるということが少ないということは共通して言えることです。これらの国の徴兵期間は1年以下で、良心的兵役拒否があり、代替として福祉施設で働くということができ、多くの人々はこちらを選択します。逆に戦争する気がないので、世界の軍事傾向から離れ、古い伝統が生きているとも言えるのです。確かに、金持ちも貧乏人も戦争になれば皆危険な戦地に行くというのは、平等で理想的かも知れませんが、徴兵した兵士で戦争ができるかというと別問題です。 重要なことは、国防に必要なのは人数ではなく、優秀な武器ということでしょう。20世紀初頭はまだ、兵員の数が多ければ軍事力は強化できました。しかし、第二次世界大戦後の武器の発達はめざましく、最新の武器を手にした侵略軍に対して、人力ではどうにもならなくなっています。太平洋戦争末期に、戦車に銃剣で突撃していく日本兵を思い出して下さい。ただ死者が増えるだけで、戦局を好転することには全くつながりません。愛国精神は評価するとしても、戦争に勝てなければ国防にはなりません。マッカーサーは、鋭い言葉を残しています、「戦争に重要なのは、ただ勝つこと、それだけだ」と。最新の武器を扱うには長い訓練期間が必要で、例えばF15を乗りこなすには10年の訓練が必要です。戦車の操縦や、軍艦搭載のミサイルの使用法を1年でマスターするのは不可能です。徴兵されたばかりの100人の兵隊より、訓練された職業軍人の操る戦車が圧倒的に強いのです。アメリカ、イギリスといった頻繁に戦争をする国、さらには中国までも職業軍人制度を採っています。 最新の武器は高価で、戦闘機=100億円、護衛艦=1000億円、戦車・ヘリコプター=40億円、といった相場です。つまり徴兵という形で国民に負担を求めるより、本気で戦争に備えるならば、税金の負担を求め最新兵器を揃えるべきなのです。何度も繰り返しますが、戦争はきれい事ではなく、大切なのは「勝てるかどうか」、それだけなのです。 日米安保廃棄論については、もう少し日本の置かれている軍事情況を考えてみる必要があると思います。日本の領土はロシア、中国という世界の非民主主義軍事大国と近接していて、不幸なことに、この二国の太平洋への出口をふさぐ形で横たわっています。最近中国を訪問した、米国のキーティング太平洋艦隊司令官が、中国の高級軍人に「ハワイから東は米国が、西は中国が支配するというのはどうだろう」と真顔で持ちかけられたと明かしています。要するに中国は、「日本を支配して」太平洋の出口を確保し、海洋帝国へと脱皮したいのです。あなたは中国が日本の政治に口出しするのと、アメリカにそれをされるのと、「どっちがまし」とお思いでしょうか。私は後者の方が100倍ましだ、と考えています。あなたの理論は理想的ではありますが、日本の置かれている情況は、悲しいかなスイスやドイツとは比べものにならないほど厳しいのです。 憲法九条についてですが、確かに日本の防衛力を強化するには多少障碍となるかも知れません。しかし、これはアメリカ人が作ったものであり、その御陰で「アメリカの兵役」から免れてきたという側面も忘れてはなりません。例えば韓国は、ベトナム戦争に出兵し大きな犠牲を払いました。近年ではポーランドが、米国からの経済的軍事的援助を得る為に、イラクに大量の兵士を派遣して多大な犠牲者がでたことを思い起こして下さい。日本は、アメリカ人が作った憲法があり、「憲法問題があるから」として、アメリカに対して「良心的兵役拒否」を主張できたわけです。 国際政治とは本当に汚く複雑な世界で、その中で理想に燃えることは、とても危険なことです。「こうあるべきだ、これが正しい」といっても通じないことが多く、また多くの国の思惑が重なる複雑な力学を、よく慎重に検討しなければ、本当に国を失うことになりかねません。国際政治について考えるならば、私はあなたに「もっと狡賢く」考えて欲しいと思います。
出典:Yahoo!知恵袋
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